】設計者自邸

築38年の2階建木造住宅のリノベーションです。

小さな部屋が廊下の両側にある間取りで廊下が暗く、空気が滞る家でした。

暗い、使いにくい、寒い、家族が集まる場所に、くつろげる場所がないなど、不満のてんこ盛り住宅。

設計者の自邸ということで、どこまで出来るかチャレンジを兼ねた 大改築=リノベーションです。

  • リビングの高窓は、
    ・隣家の居間の窓と重ならないように
    ・朝日の中で朝食がとれるように
    ・東から吹く風を取り込めるように
    考え計画しています。

    障子をあけると窓から空が見え、 10畳のリビングダイニングがグンと広く感じます。

    風がどちらから吹いてくるか、近隣からのプライバシーの確保をどうとるかなど、暮らしているからこそ分かる情報があります。

    これからなおす家に暮らしている・・・・・・リノベーションの最大のメリットです。

  • 玄関の位置も変えています。

    玄関土間は、普段使いの表情に合うよう左官の職人さんと相談しながら、ざっくりとした雰囲気に仕上げています。

    アプローチから玄関土間へとつながっていく一体感を大切に、作ってもらいました。

  • 床は、杉の足場板を使ったフローリングです。

    杉の柔らかく温かい触感が心地よいのはもちろん、板厚が40㎜近く、幅が20㎝以上あり、足の裏に安定感を感じます。

    デメリットは、木が乾燥して板と板の間に隙間が出来ること、傷がつきやすいこと、汚れやすいこと。

    「気持ちのよさを考えたら、このデメリットは、たいしたことではない!」と思える方に、お勧めです。

    空間工房 服部では、床は、無垢材と決めています。

    杉か樺桜をお薦めする場合が多いです。 

  • 構 造
  • 木造2階建て(在来軸組構法)1971年築
  • 延床面積
  • 106.83㎡
  • 設計期間
  • 3年くらい(一般的には、プランが決まってから半年前後です)
  • 工事期間
  • 4か月半
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