2023年11月07日



知多の家 気密測定を行いました。

2025年4月~予定されている 省エネ基準への適合義務化に向けて、
より性能を重視していく点もありますが、


どちらかというと
私自身が
環境への負荷が小さい住宅をつくっていきたいとの想いで
住宅の設計をし、勉強を進めていく中で

色々なことが見えてきました。


その一つが、気密化です。


気密住宅・・・と聞くと、

「息苦しい家」のような受け止め方をされる方もいらっしゃいます。
実は、私も、昔はそうでした。

が、今は違います。



「気密住宅」=「隙間風の少ない住宅」

と、考えてもらえるとわかりやすいと思います。

特に、私が耐震診断で伺う、昭和56年以前の木造住宅は、
隙間風が多く、
冬は特に厳しいです。


これは、
家の中を暖房器具で温めても
屋根などの隙間から、
温めた空気が逃げていき、
床あたりから、冷たい空気が入ってくる状態です。

つまり、温めた(夏は冷やした)空気が、逃げていく状態。

暖房器具で部屋を暖めるには、
灯油やホットカーペットやエアコン(電気)を使いますよね。

つまり、
家の隙間が多いことで
貴重なエネルギーを無駄に使っているわけです。


家のつくり方で、エネルギーの無駄遣いを減らせるなら、
そうしたい!
と思い、取り組んでいます。




どのくらい隙間があるかを調べる機械が、上の写真です。

ラッパ型の口についている羽が回転して
室内の空気をどんどん外に出して、室内を負圧にしていきます。

そうすると、家の隙間から空気が入ってきて、
計測が出来るという仕組みです。




家の中が負圧になるので、
張ってある紙などが、ぷくーっと膨れてきたり、
ちょっとした隙間に手をかざすと、風が入ってくることが、よくわかります。

普段感じられない、空気の圧力差を目で見ることができる不思議な体験。





試験の開始前には、こんな感じで
機械を設置する窓の周りをしっかり目張り!

試験中は、換気扇の穴なども、塞いで行います。


隙間がどのくらいあるかは、「C値」という値で表します。
住宅の延べ床面積(㎡)に対して、どのくらいの隙間面積(cm²) かで示します。

例えば、床面積が100㎡の家で
C値が2.0だと その家全体で、200cm²の隙間 (はがき1.3枚分)があるということになります。

C値が0.5だと その家全体で、50cm²(はがき0.3枚分)の隙間があることになるわけです。

なので、
C値は、小さい方が、隙間が少ないということです。

C値=1.0が、設計通りに換気計画が働く目安といわれています。

今回の計測では、
C値は、0.8でした。

もう少し隙間を少なくしていきたいと考えていますが、
まずは、1.0をクリアしました。



環境負荷の小さな家づくりのことが、知りたい方は、

こちらから、どうぞ~






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