2018年03月25日

ピアノ小屋の玄関戸が、まもなく完成です!

どのように、
作られていくか、
知りたくて、建具屋さんに、
無理をいって、
製作現場にお邪魔してきました。

備忘録もかねつつ
まず、簡単に、
扉板の作り方を。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

写真の薄い板を
雇い実(やといざね)で
つないでいき、
1枚の大きな板のようにします。

 

外側、内側の表面になる大きな板、2枚が完成。

その2枚の板の内部になる側に、
蟻型(台形)に溝を掘り、
そこに桟を通します。

 

これで
木の反りを防ぎ、
2枚の板が一体化され、
大きな厚い一枚の板になります。

 

予め、扉の縦側の端になる部分・・・縦框(たてかまち)に、
穴(ほぞ穴)をあけておきます。

 

2板を一体化する時に
差し込んだ
桟(上の写真の扉板から両サイドに7本程出ている細い木)を
縦框のほぞ穴に差し込んで、
締め固めると、
扉の板の部分の完成です。

 

 

あとは、
鍵や取手(金物類)などの穴を掘り、
それらを取り付けて完成。

 

職人さんを見ていると
流れるように作業が進んでいく様子が
見事です!

完成した扉からは、見えない部分に、

細かい細工がしてあり、これがまた美しい!

 

本で読んでいるのと
実物を見るのとでは、
全然違います。

 

 

無垢の木は、完成後も動き、縮むため、
その動きを妨げないよう、
建具屋さんの考え方で、
雇い実、蟻桟には、
ボンドを使っていないそうです。

ボンドやビスも、
適材適所で
使用しているそうですが、
みている限り、
必要最低限といった感じ。

 

 

建築模型を作る時は、
ほとんどボンドで、組み立てていくので、

木の刻み形状で、
組み上がり
完成することに、ワクワクしながらの
見学でした。

人が見ているところでの
作業は、とてもやりにくかったと思いますが、
こころよく
応じてくださった、
職人さんと建具屋さんに、
感謝です。

現場の枠に取り付け、出来上がりです!

 

 

© 2018 空間工房 服部