2020年09月29日

東海市の建築設計事務所 空間工房 服部です。
主に、木造の新築住宅・リノベーション・リフォームの
設計監理の仕事をしています。
お客様から、直接依頼を頂くことが多い設計事務所です。
住宅専門の設計事務所の日々をお伝えしています。

今日のブログは、木造住宅の耐震補強工事の監理です。



以前のブログで、準備工事をしていました
耐震改修工事の現場。

以前のブログはこちら



いよいよ、目的の耐震改修工事が始まりました。

解体写真からもわかるように、今回は、土壁のついていない家です。


愛知県の東海市・知多市・大府市 ~ 半田市・常滑市などの知多半島地域で、
市役所の無料耐震診断の対象になる建物(主に昭和56年以前の在来工法)は、
土壁(小舞竹を編んで、土をつけた壁)が、付いているケースが、多いのですが、
今回は、土壁のない数少ないタイプ ♫



壁のなかに、断熱材(上の写真の銀色の袋)が入っています。
今の新築住宅にいれるものとは、性能がかなり違いますが・・・

耐震補強工事は、
ほとんどの場合、各部分(各部屋)づつ、進めていきます。

引っ越しが必要なケースは、
家の大部分を改修するような、大掛かりな工事の場合です。


今回も、一部屋ずつ進みます。
まずは、2階の洋室からスタートです。




今まで押入だったところに構造用合板を張って
補強壁をつくります。

同時に、押入の襖を取り払って、部屋の一部にし、タンス置き場にしました。



耐震補強工事をすると仕上げ材(壁や天井の表面の材料)もきれいになります。

リフォームしたい部屋があるときには、
うまく組み合わせられれば、「安全」と「きれい」の両方を満たせることになります♪



補強壁の種類は、
本当にたくさんあります。


補強壁の一例は、こちら    減災協議会のホームページ

この地域は、この減災協議会で実験された補強壁をつかうことが多いです。
コストを抑えた工法で、使いやすいものが多くあるので~



私たち設計者は、このたくさんある補強壁のなかから、
その場所に合い、
コストパフォーマンス、依頼主さんの希望なども
考慮しながら、
壁の仕様を決めていきます。


決まりごとも多く、
解体してたみたら、使えないなんてこともあり、、、
その場合は、
大急ぎで、補強設計を見直して、
代替の補強壁を決めます。


現場は、どんどん進むので、なかなか忙しいデス



木造住宅の旧耐震(昭和56年以前)のものは、
梁の継手(下の写真のように梁と梁を一本につなぐ接合部)に、
金物がとりつけられているケースは少ないですが、
解体時の確認で、
こんな金物も発見。



これから、どんどん進んでいきます~

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