2021年05月01日



東海市の建築設計事務所 空間工房 服部です。
主に、木造の新築住宅・リノベーション・リフォームの
設計監理の仕事をしています。
お客様から、直接依頼を頂くことが多い設計事務所です。
住宅専門の設計事務所の日々をお伝えしています。

 

 


無垢材、木の家、大好きの私です。



私にとっては、
「木の家の魅力」でも


初めての方には、
「それは、困る・・・・」になりかねない、


「木の家に住むと、このような事が起こるけれど、大丈夫???」  

第2段

「木の建具の動き」について

木の家には、
やはり、
建具屋さんがつくる
引き戸・扉が、
似合います。

そのあたりのことは、

こちらのブログにて



でも、建具屋さんが作る建具には、デメリットも。



そんなデメリットが
比較的少ないのが

「建材」と言われる
既製品の「扉」や「引き戸」です。


例えば、このような扉 (リクシルさんのカタログより抜粋)


この扉の表面の材料は、

MDF+FKシート

と、なっています。



見た目の表情は、木目ですが、
これは、「木」ではなく、
木の模様をシートに印刷したものを貼っています。






一方、
空間工房 服部で使う建具は、

無垢材や
突板(つきいた:薄くスライスした板をベニヤに合った板)
を使った建具。

 




建具屋さんがつくる扉・戸は、
建材と比較すると
反ったり、
木が膨らんで重くなったりする場合があります。

つまり、扉の材料である
木が、
形を変えて起こる現象。


建具が反ったりすると
動きが重くなったり、動かなくなったりという
ことが起こります。



もちろん、
建具屋さんは、
すごーく気をつけて作ってくださっています。


でも、木の特性で、反りが出ることがあったり、
湿度が高い時は、戸が重くなったりします。




事務所としても
何とかしたいと思っているのですが、
今のところ、完全な解決に至っていません。

もちろん、
戸が動かないなど、
生活に支障が出るような時は、
建具屋さんに、直しに走ってもらいますが、



「木が反ったかな? そのうち直るかな?」
くらいに、おおらかに見て頂ける方でないと
木の家に暮らすのは、
ストレスになっていしまい、
難しいかも・・・

と思ったりします。




困ったことが起きると
クライアント様からご連絡を頂きますが、


今までのところ、
高さの高い戸を採用した時に、一度だけ
動かなくなり、ご不便をおかけしました。


なので、動かなくなるほどの症状は少ないですが、
多少は必ず起こります。


そんなあたりを、
ストレスにならずに面白がっていただけると
木の家の暮らしは楽しい!です。

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