2021年02月18日

東海市の建築設計事務所 空間工房 服部です。
主に、木造の新築住宅・リノベーション・リフォームの
設計監理の仕事をしています。
お客様から、直接依頼を頂くことが多い設計事務所です。
住宅専門の設計事務所の日々をお伝えしています。



建具とは、

建築の用語です。
襖や扉、引き戸、窓など、部屋や内外を仕切るもののことです。

建具とは







木の家には、
やはり、
建具屋さんがつくる建具が、
似合います。


各メーカーが生産している
「建材」と言われる
既製品の「扉」や「引き戸」

最近の商品は、
本当によくできていて、

本物の木なのか、
木目をプリントしたシート貼りなのか、

パッと見ただけでは、判断がつきにくい物も。
商品を見ると、とても綺麗。



でも、大工さんが、
木を刻んで作り上げた空間に入れると
どうしても、似合わないのです。



片方は、
木目をプリントした材料

もう一方は、
「本物の木」

「素材の違い」もあると思います。



前回のブログにも書いたように
「経年変化の仕方」は、間違いなく違います

前回ブログ「その1 無垢材の床」は、こちらから 



新品の状態を
なるべく継続させようという材料と

経年変化を楽しむ素材
を合わせると


それぞれが
良さを打ち消しあってしまい、
余計に汚く見えてしまいます。



プリント材の良さもあるし、
無垢材の良さもある

それぞれの素材の良さが活きるデザインが良いと思ます!


それから、
工業製品である
「既製品の建具」の顔と

「本物の木でつくった建具」の顔。

これが、違うのです。






空間の設計をするとき、
空間工房服部では、

建具の枠などの寸法を考えながら、
デザインしていきます。

部屋を広く感じさせるには?
バランスはよいか?
etc. etc.


一方、工業製品は、
このあたりは、
どれも一緒。

それに加えて、
建具屋さんがつくった建具には、
造り手が関わった、手の跡が、
はっきり現れます。


同じ図面で造った建具でも、
造り手によって
全然違う雰囲気になるんですよ~

ここは、好みの別れるところですが、

私が、「木の家がいいな」と
感じるのは、
たぶん、ここ!

もちろん、センスと腕の良い建具屋さんにつくってもらう前提ですよ!



造り手の手の跡には、


施主さんの想いをくみ取り、

設計者が、形を検討して、

その図面をもとに、建具屋さんが造る


という、目には見えないけれども、
一連の流れがあります。



そんな背景も、
「木の家」が好きな理由です。

© 2018 空間工房 服部